人を知る

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購買 Y.S (2024年7月入社)

買うだけではない。
仕入れの先にある、最適解を探す仕事。

異業種から購買という新たなフィールドへ

前職は業務用厨房機器の営業職をしていました。営業での価格交渉や提案活動の中で、1台あたりの価格が決まっている製品を何台売るかという形の売上ではなく、仕入れを工夫して利益を出す購買に関心を持ち、業界未経験でしたが転職しました。

現在は工場で組み立てる製品部品であるボルトとナットの購買を担当しており、サプライヤー様と一緒に打ち合わせや交渉をしたり、他の部署につないだり間に入ったりなどを行っています。ボルトとナットは需要が高いものから、年間でも少数でしか動かないものや昔使っていたものまで、幅広く何百種類も取引しています。他にも、サプライヤー様の工場設備更新に伴う工程変更の相談を受けたり、製品影響調査とどのように試験を進めていくかの段取りをまとめたりするなど、部品の仕入れにまつわること全般を担当しています。

価格交渉においては前職の営業経験が活きているかもしれません。近年ではサプライヤー様からの電気代や原料コスト上昇による価格反映の相談が多くなってきており、困りごとを常に聞く事を心掛けています。
一方、コスト低減活動も積極的に進めており3現主義に基づいたVA/VE活動をサプライヤー様と共に進め会社の収益に貢献出来るよう、業務に努めています。

どちらの立場もわかるからこそ見えるもの

前職とは立場が逆になりましたが、結局購買はいかにコストを抑えるかというのが最大のミッションですので、そこを腕の見せ所として励んでいます。周りからアドバイスをいただきつつ、仕入れ先の他社製品を色々調べて確認を取り、ある程度自分なりにストーリーを立てて交渉を展開しています。前職の経験から、売る側と買う側、両者の立場と気持ちがわかるので、この辺りで話をつけたいのだろうなというポイントが、なんとなく見えてくることもあります。

ボルトとナットは基本的に国内調達がほとんどですが、その製造元が海外の場合や、親会社が海外メーカーだったりするため、海外と英語でやりとりすることも珍しくありません。問題が起きたときは直接話さなければならず、事前に翻訳した質問を用意しておくなどして対処していますが、専門パーツの呼び方や価格の数字などが入ってくるため、目下、英会話力向上に励んでいます。

ベターな解決法を探り続ける

あるサプライヤー様より、今の取引価格から倍の値上げの申し入れがありました。その部品はサプライヤー様の高い固有技術が有り、値上げとなった背景や理由を丁寧にお伺いし、お聞きした内容に基づき社内でその妥当性について議論しました。
部品の形状を変更して少しでも材料コストが抑制できないか、仕様を変更して工数を減らせないかという点等を相談している最中です。
当然、仕入れる部品の形状が変われば、製品の組み込みにも影響が出てくるため、サプライヤー様・社内の双方の条件を平行し検討を進め最適解を探っていく事を常日頃から心がけ業務を進めています。

今後、ボルトとナット以外にも担当するパーツが増える予定です。そのパーツに関するサプライヤー様も増え、新しく担当する製品知識も増やさねばならないので、より一層業務の幅を広げて精進していきます。

採⽤活動中の⽅へのアドバイス

疑問点を深掘りして聞いていく力を持つ人が向いているかもしれないです。似た商品aとbがあって、aは10円、bは15円。出来上がりはほぼ同じだけれどなぜ5円差があるのか、ということに疑問を持ち、ちゃんと取引先に尋ねられるか。どちらか一方的な形ではなく、お互いの落としどころを見つける交渉力が重要になります。